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(価格はまだ未定です。)

サイズ:

全体:幅315×奥行300×高さ780mm

飼育水槽:300×300×300mm 


ただいま、準備・試験作成中です。 また本ページも作成途中・追記中です。

 ご覧いただいて有難うございます。

 当ページは当店が近日発売を予定しておりますオーバーフロー(以下OF)システム Marco300 のご紹介ページです。

このページでは、Marco300のご紹介とあわせて、OF式についての見解やどのような構造が良いのか、当店の過去の研究の見地からあわ

せてご紹介させていただこうと存知ます。ぜひMarco300にかぎらず、OFシステムそのものを購入することの是非自体から、ご検討の参考

としていただけますと幸いです。  

 ※なお、MARCO(マルコ)という名前は、多くのお客様に可愛がっていただきました 当店看板犬の故 マルコからつけさせていただきました。 

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■OF式にする是非と理由 

 昔から海水魚の飼育はオーバーフローシステムでないとだめだ、または一番いいというイメージが強くあり、逆に当店では、すこしでも海水魚を始めて下さる方に増えていた

だきたいという気持ちから、飼育の本質的な研究を行い、むしろ安価で手軽にしかも確実に飼える方法を研究し、情報を公開することに勤めてまいりました。

 実際、サンゴなども当店の理論では活性底面BOXなども併用して、底面フィルターでも十分に飼育できる方法を確立しました。当店がオーバーフロー水槽の製品化をあまり

検討しなかったのは、技術的なこともありましたが、そのような持論もあるためでした。

 しかし近年はお客様の趣向もかなり変わり、OF式を選ばれる理由が、水槽上面に自由に照明できる、ろ過器が上面などに露出せず、見た目にすっきりしているなど、

昔はあまり大きな理由とは思えなかったことでOF式を選択されることも多いと認識しました。それらの傾向もあってか、最近では昔では考えられなかったような小型水槽での

OF式も好まれるようになりました。そうった風潮も鑑み、またお客様のご希望やご助言も多々いただき、今まで主に自社の養殖サンゴ水槽やシステムの作成・改造しか行

わなかった当店の工房で、重い腰をあげてやっと販売用システムを作成してみようということになりました。またせっかくですので、これまで長年研究し、機関誌BLの特に

6号などでの濾過槽の特集にも掲載しておりました研究成果などもシステムにできるだけ組み入れたいと考えました。

■OF式でなければならないと言うことは決してありません。

 再度否定的なことを申しあげて恐れ入りますが、販売させて頂くにしても、不要なものを無理にお奨めし、費用を出していただくことはしないという方針はかわりません。

その意味で、もしOF式というもの自体がとにかく欲しい、というご希望は喜んでご検討をいただけますと幸いです。ただ、先も申し上げましたように、他の方法でも十分に飼育

する方法はすでにほぼ確立していること、そもそも飼育がうまくいかない理由は別にOF式でないからではなく、生き物の無理な組み合わせや水質・環境など、他の要因であ

ることが大半です。これについては、各飼育ガイドや当店の無償の機関紙BL-EXTRA-1などでも掲載しておりますので宜しければご覧下さい。

■OF式の利点と落とし穴

 OF式の良いところは、まずろ過機が大きく、ろ過能力が安定していること、追加設備をつけやすい、メンテナンスがしやすい、見た目にろ過機が下部におさまっているので

良い、またMarco300では、あまり見られない沈殿槽の概念をとりいれてあるため、メンテナンス期間が長くおける、などのメリットがあります。

 また一方、OF式ならなんでもいいということは決してなく、むしろ諸刃の剣になりうることさえあります。当方の偏見で恐れ入りますが、実は昨今多く売られているOF式濾過

槽でも、見た目は綺麗なろ過層でも構造的に改善の余地があるものが昔からあり、もはや常識化しているように思う部分があります。

 具体例を下記にあげます。 あくまで、一般の濾過槽全体を選択される参考と考えていただけますと幸いです。

 ・ろ材スペースの水位が変動してしてしまう濾過槽。 

 安価なOF式の多くがこの方式で、ろ材がはいっている濾過槽の水位がそのときの貯水量に応じて変動するタイプです。

 具体例としまして機関誌BL6号で用いたものを一部再利用させていただきます。Aが水位が水量によって変動する構造、Bが水位変動しない構造です。

 ろ過層の安定、それにともなう細菌なども含めた水質の安定とは、常に変わらない状態を維持し続けることで得られるもので、少しでも水の流れがかわったり、まして水上

・水中がかわったりしますと、ろ材表面に付着している細菌や有機物などが剥がれて流れ出してしまい、いわば洗っているような状態に近くなってしまいます。

 そしてこれは、慢性的な魚の病気につながります。OF式は濾過槽自体が大きいので細菌数が多く、これが諸刃の剣となります。そのため、ろ材の入っている水位は動か

ない構造が好ましく、淡水魚の丈夫なものではあまり問題にならないかもしれませんが、敏感種や特に海水魚では重要と考えます。 ちなみに殺菌灯器具はこの現象が起

きてもかなり防いでくれるため、殺菌灯をつけてからやっと飼える様になった → 殺菌灯は海水魚に必須、という誤解をされた方もあったのではないかと思います。

 Aのタイプでもろ材の高さまで水位が落ちないような使用方法をとれば概ね問題はありませんが、その場合も、落下してくる水がろ材をまきあげないように静かに水を落とす

などの工夫は必要と思います。

・ドライ状態でしかも小型のウールBOX (+ウエットの生物濾過槽)

 ドライ式のいわゆるウールBOXが濾過槽の上にもはや常識のようについてあります。濾過槽の上に付加的に設置されている形状が多く、必然的にドライ式で小型にされて

きたのではないかと推測されます。実際、メンテナンス自体はしやすいと思います。しかし、実は多くのウールBOXは肝心なろ過の役目をはたせていない場合が

多いのです。下記の画像は一例です。 下のウエットろ過層は、普通は生物ろ過層として用いられます。(図中ではウールになっています。)

 物理ろ過層で同じウールを用いた場合、ドライとウエットでは、ドライのほうが水圧がかかるため、汚れが押し流されてしまうことが多く、結果、あまり物理ろ過が機能せず

、結局その下の生物ろ過層にだんだんと汚れがたまってしまう傾向になります。本来、次の層の生物濾過槽が汚れないため、生物濾過槽を掃除せずに安定状態をたもった

まま使いたいための物理ろ過でなければならないと考えていますので、生物濾過槽の掃除が頻繁に必要になること自体、物理ろ過がきちんと機能していないといえてしまい

ます。 そのため、もしウールボックスを用いるならできるだけ大型で、水ができるだけ均一に、静かに落ちるように工夫して、汚れをうまくキャッチし保留できるようにした方が

いいのですが、どちらにしても小型のウールボックスでは汚れが押し流されてしまう傾向が強いため、あまり役をなしていない場合が多いです。

 そのため、どうせならいっそ上記のようにウエット層の一層目もウールにしたほうがいいと考えています。

 生物ろ過層が減るのは残念な気もしますが、実際OF式ではかなり多くの魚を飼育しても生物ろ過の不足で飼育できていない、また亜硝酸が発生するということは実際見ら

れたことがありません。

 さらに極論をいえば、ウールも生物ろ過同様にもウエット(浸漬)状態で使うのが本来は一番と考えます。Marco300でもそのようにしました。

 ほかろ過層につきましては、専用のページもございますので、ご興味のある方はご覧下さい → ろ過システムのガイド ほか、機関誌BL6号でも特集しました。

■Marco300の基本的な仕様 

長々とOF式の慎重論ばかり申し上げてすみません。ここからはやっとMarco300の紹介をさせて頂けます。
下記が基本仕様となります。

 ・サイズ:全体のサイズ:幅315×ゆき300×高さ780mm 飼育槽本体:300×300×300mm 
       水槽台:300×300×480mm、柱の太さは45mmです。

       濾過槽:315×185×245mm※濾過槽サイズが台より少し大きく、
       台より両端7.5mmづつ,はみ出る形です。

 ・使用ポンプ:GEXイーロカ PF-381(50Hz/60Hz共用) 流量:5.6/6.2L(毎分)、消費電力:5/4.5W
       ※オプション選択肢として、エーハイムコンパクトオン600を予定しています。

 ・水槽台:乾燥スギ材+磨き+クリアー塗装、ビスにはステンレスコーススレッド使用

 ・作成について:当店にて手作り作成。(国産)ただし、素材として用いている水槽、ポンプなどは一般
           メーカー品につき、中国など海外製です。



■各部の紹介、構造の解説など

■OFパイプ/注水パイプ

 オーバーフローのコーナー加工には、アクリル3重菅、塩ビ3重菅、コーナーカバータイプなどの選択肢があります。

 一般的には透明なアクリル三重菅が人気で、新品の状態は大変美しいものです。

 しかし実際に飼育を行いますと藻類や石灰藻類など、様々なものが表面に付着し、とくにいわゆるチャコケなどがつ

くと、OFパイプに限らず、透明の機材が一番不自然かつ目立ちます。しかもOFの三重菅は3本のパイプの内外にそ

れぞれ藻類が発生し、6面もの付着面があって、これを綺麗にたもつのは実際大変です。

 そこで、Marco300では照明の障害を軽減するために注水パイプと、外側のカバー下部だけを透明にし、カバーは塩

ビにオリジナルのブルー塗装とさせていただきました。

 注水パイプはS字パイプで、基本は写真一番上のように、水面に水平方向への放水が一番使い易いと思いますが、

回転させて取り付けなおし、水上から水中へ落としこむようにセットすることも可能です。

(写真上から2枚目)

★ブルーの色について

 個人的な感覚で恐縮ですが、カバーをブルーにしたのは当店の他の水槽で、同じブルーに塗装した部分
にピンク色の石灰藻がついたとき、とても美しいことを発見したのが選択の理由でした。(画像上から3つ目です。)
 さらに細かなことを申しますと、同じブルー(青)色と表記される色でも塗料メーカーによってかなり色が違い、複数の
色から選びぬいたのが現在使用している色です。ただ、お客様のご希望で後日、白、黒もラインナップに加える予定
です。塗装の際は、パイプにまず磨きをかけ、塗装がしっかりと定着するように配慮しています。




OFパイプ下部、

左が注水パイプ接続部分、右が濾過槽・沈殿槽にはいる
パイプです。

■濾過槽

濾過槽は、一般的なガラス水槽をベースに作成し、4層式とました。誠に小型ながら、当店のこれまでの自社用シス

テム、特に機関誌BL6号作成時の濾過槽の研究等を生かして考えてみました。

 一層目は沈殿層で、本濾過槽の大きなポイントで、物理ろ過を行う前に、この沈殿槽で大きなゴミをまず落とします。

シャワーパイプとパンチボードで清流し、大きなゴミなどを沈殿させます。これにより、次の物理ろ過(ウール)層の負担

を大幅に改善し、飼育生体によってはウールの交換が不要なまま運転を続ける事が出来ます。

 また、もし飼育水槽の小さなお魚などがOFパイプに吸い込まれても、水中にとどまることができるので、生存する可

能性が高いです。また、ここに活性底面BOX(還元ろ過BOX、カルシウムリアクターBOX)の設置も行えます。

 二層目はウエット式物理濾過(ウール)槽で、上記で前述しましたようにあえてウエット層としています。

 三層目は生物濾過槽で、10番(小豆大)サンゴ砂などがろ材に適当です。下から上への水の動きのほうが目詰まり

   がしにくいので適当と判断しております。

 四層目は貯水槽(ポンプ室)およびポンプです。ポンプには、GEXのイーロカPF-381を用いています。実質循環量は

毎分約1.3〜1.5Lです。一見、少ないように思えますが、ろ過の観点では十分な流量です。約16〜20分に1回、水が

回転する計算となります。ただし、もしクーラーなど追加器具を別途使われること前提の場合は、もう少しパワーが必

要となりますので、毎分10L前後の別ポンプ(エーハイムコンパクトオン600がサイズ的に適当です。)に変更していた

だくか、別経路として接続し、追加で別ポンプを使用することが必要となります。

★ポンプの流量とろ材の荒さについて

 OFシステムで適正な流量を考える際、まず生物ろ過の観点から、流量が多ければよいと考えはむしろ誤りと考えてい
ます。 理由は二つあり、まずろ材の性能はろ過面積に比例しますが、流量が増したために水通りの問題で荒いろ材し
か使えなくなれば、潜在的なろ過能(力)は激減してしまい、大量の水がぐるぐる回っているだけということになってしまう
からです。 
 このシステムでは10番(小豆大)のサンゴ砂を用いることを前提にしていますが、昨今の多くのOFシステムでは使え
ない場合が多いです。10番サンゴ砂は一段荒い15番(2〜4cm)のサンゴ砂では硝化過能力が概ね2〜3倍になること
がわかっています。
 次に、機関誌BL6号でも実験で、同じろ材でも通水量をあまりに増やすと、かえって硝化能が減少することも確認して
います。沈殿槽を機能させるためにも、流量はあまり増やさないことが適正と考えました。

 また、水槽内の水流を循環ポンプで作るためにも強いポンプをつけようという考えもあり、これは水槽の規模にもよるこ
とですが、基本的には循環と水流は役目が違うわけですから、水槽内の水流を兼ねるため、強いポンプを使うことは避
けたほうがいいでしょう。現在は、設備を強くすれば、またつければとにかくよくなるというイメージが先行し、過剰なまで
に水流ポンプ等をつけすぎる傾向があるように見受けられます。

■水槽台

素材には乾燥杉材とサビに強いステンレス製コーススレッドを使用しています。
塗装は、表面磨き上げ→透明ラッカー(防水力強化、また水中使用でも無害)です。
材室上、フシやヘコミなどがありますので、何卒ご容赦ください。もちろん水槽台も当店手作りです。

以下、追記予定です。

※アフターサービス 保証など

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