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-続・店長の後悔日誌(傲慢篇) 令和1年(2019年)-

各記事は主に、>フェイスブックの個人アカウント< または>店のフェイスブックページ<で記載したものを部分的に当ページに転載する形で残させていただいています。

 (公開後、訂正した個所が発生した場合はピンク色で明記します。)

索引

令和1年12月30日 本年のお礼 、新年こそ日本覚醒の年になりますように

令和1年12月19日 習近平 主席 国賓来日に反対する署名のお願いする 当店初カレンダー配付のお知らせ

令和1年12月1日 あらためまして、無脊椎系水槽での ヤッコ・ハギ・チョウチョウウオ等の飼育について

令和1年10月7日 初めてのお客様が 有名店で購入された 約100万円の検証 <90×60×60cm ガラスのオーバーフローシステム>

令和1年6月26日 知識の無い方を食い物にする店

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令和1年12月30日 本年のお礼 、新年こそ日本覚醒の年になりますように

※店としてのご挨拶は、>店のフェイスブックページの12/28< でさせていただいております。この記事は、>12月30日の店長の個人のフェイスブックページ<

 に掲載したものの転載および、下記部分への一部追記 です。 

・・・・・・・・・・・・・・・

 本年も、誠に有難うございました。深く、お礼を申上げます。

 年の最後に、あまり暗いことを申すのは無粋ながら、あくまで少しでも希望に向かうためという前提で、危機をあらためて意識したいと思います。

 店のフェイスブックページでも申しておりましたが、日本の行く末を思いますと、本当に心配を通り越し、正直、絶望に近いことを痛感しております。

 志のない政治家はこの難事に愚かな桜を国会に咲かせ、財務省は経世済民の精神など遠く忘れ、省益最優先で増税することが善という誤った思想が蔓延し、政治家より強

い権力をもって政治家を支配し、国民を苦しめています。

 自国民の生活環境をないがしろにし、世界がすでに間違いと悟ったグローバリズムをまだ追いかけ、外国人労働者=移民を大幅にうけ、世界が中国から撤退しているのに

日本の企業だけがまだ愚かにも進出する、そして現代のホロコーストを行っている虐殺者 習近平を国賓として迎える・・これらすべて日本崩壊への道筋と思います。

 外国の文化・領土の間接侵略も着々と進み、北海道はすでに静岡県くらいの土地が中国人に買われているという恐るべき事実、反日左翼が跋扈した結果、アイヌ新法など

という国民を分断するための法律を菅官房長官までが中に入って可決してしまいました。次は沖縄が危険です。

 「日本人が外国人を悪く言えばヘイト、日本人を悪く言うのは表現の自由」そういう歪んだ思想のもとで、川崎市では外国人だけを保護して日本人だけを罰するあり得ない

ヘイト条例が成立し、例の愛知トリエンナーレでは恥知らずな日本人、皇室のヘイトに国税が使われました。

 一体、日本はいつ本気になって外国からの侵略、自国の崩壊をとどめるのか、そして自分自身を律するのか、それこそ一度直接的な攻撃を受けてパニックに陥るほどの大き

な犠牲を払わなければ目が覚めないかもしれません。 

 日本の思想が、悪と対峙できず、悪に迎合する弱々しき善人であり、まさに憲法9条の精神そのままと思います。

 電車のアナウンス等に、日本語と英語のほかに反日外国である中国語と韓国語だけが入っていることはある意味象徴的な状態とも思います。ほかの国の方も沢山おられる

ではありませんか。

 身近なところでは、スーパー等に買い物にいきますと、昔は少なかった買い物のあとにカートのおきっぱなしにする人がどんどん増えてきました。私は店に出入りするたびに

周囲にあるカートやカゴをまとめて直していますが、きりがありません。人の顔を見ても、不平不満、寂し気な表情、そういう顔の相がしみついてしまっている人が非常に多い

と感じます。 

 日本人のモラルや心が低下しているところに、外国人があたりまえのように入ってきたら一層乱れるのは当たり前です。

 もしかしたら、もうこの国は数十年で本当におしまいになる可能性もあると思います。悪意をもった反日外国に食い荒らされ、もともと外国人にだけ甘すぎるあらゆる制度を

悪用され、日本国民だけが苦しむ日本、まったく見るに堪えません。

 しかし、この危機こそ、回復と改革のチャンスでもあります。特に不幸中の幸いで、ネットメディアの台頭で、多くの人がオールドメディアの嘘を喝破し、少しづつでも目覚め

つつあります。

 どうか皆様も、政府などに声を届けたり、志のある保守または本当の意味での リベラル政治家を応援してください。それしか国を救う道がありません。

 私は早速、以下から官邸に習近平の国賓来日反対の意見を送りました。(一応、返事も帰ってきました。)

 https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html (官邸 意見送付ページ)

 まず危機を皆で認識し、自分のためだけではなく、人やみんなの家である国家のためにこそ、行動できる自分になりましょう!

 新年はもっと明るい話題からスタートさせていただきたいと思います。どうもすみません。<(_ _)>

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令和1年12月19日 習近平 主席 国賓来日に反対する署名のお願いする 当店初カレンダー配付のお知らせ

 ※この記事は、>令和元年12月1日の店長の個人のフェイスブックページ<に掲載したものの転載および、下記部分への一部追記 です。 

 いつも応援いただいて本当に有難うございます。<(_ _)>

 店の方のフェイスブックページでも明日、お知らせをさせて頂く予定ですが、このたび方法としてはいかがなものかと思いながら、習近平氏の国賓来日に反対する署名運動を

少しでもお手伝いし、皆さまにお願いさせて頂くために、開店17年目にして初のカレンダーを手製で作成させていただきました。(通販では、12/18 出荷分より添付させて頂い

ております。) カレンダーには、当方が以前から会員の日本文化チャンネル桜: http://www.ch-sakura.jp/

 の関連団体 ”頑張れ日本全国行動委員会”様 http://www.ganbare-nippon.net/ の署名用紙と私の方で切手付きの封筒をご用意させていた

だきました。今も横でおんぼろのレーザープリンターが頑張ってカレンダーを印刷しています。

 今や、人類の敵といっても過言ではないほどの目を覆うような人権弾圧をウイグル、チベット、香港等で行っている中共を世界が正面から批判している今、もし来年、日本が

本当に習近平を国賓で招いてしまい、血に染まった独裁者を天皇陛下に拝謁させ、引いては天皇訪中まで行うとしたら、日本は悪に手を貸す国に堕し、民主主義の敵になっ

てしまいます。そうなったら、もはや安倍政権を支持する自信がありません。

 ひとえに、そのような悪夢のようなことが起きる前に、微々たることでもなにかしなければと、居ても経ってもいられなかった、というのが正直な気持ちです。

 どうか、我が国が悪のダシに使われるようなことだけは避けてほしい、切実な願いです。

(下記はカレンダーの裏面に掲載させていただいた、署名のお願いです。)

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令和1年12月1日 あらためまして、無脊椎系水槽での ヤッコ・ハギ・チョウチョウウオ等の飼育について     

 ※この記事は、>令和元年12月1日の店のフェイスブックページ<に掲載したものの転載(誤字脱字等修正)および、下記部分への一部追記 です。 

今更なことで飼育の有段者の方には誠にお耳汚しで、耳にタコだけでなくイカまで出てきそうなことで申し訳ありません。

 すでに本館の魚の飼育ガイド(http://kaisuikan.o.oo7.jp/…/sakana-siikugai…/sakana-2013.htm)など

に昔から散々、喚き散らしていることでありますが、無脊椎の水槽でヤッコ・チョウチョウウオ、ハギなどを飼育することについて、あらためてご留意頂けますと幸いです。

 飼育されておられる方がそれぞれに、もし白点病が出たときに、例えば特効薬やなんらかの効果的な対処方法をすでにお持ちなら何も申し上げることはありません。噂では

昔から聞きますが、そういうお薬もあるのかもしれません。また、ウーディニウム病については、殺菌灯がほぼ確実に効くことがわかっていますので、設置方法さえ正しければ

心配はほぼありません。

 ただそうでない場合、無脊椎水槽でこれらの魚を飼育することは、あまりよくない表現ですが 「爆弾をかかえながら飼育をしている」 と思う必要があると思います。

 ご相談数も昔ほどではないのですが、同様のお悩みや被害がやはり散見されること、また私自身でも、つい少し前にマルコ300の実験水槽でこれまでサンゴだけを飼育し

ていて、そこに「ハギの一匹くらい入れてもいいだろう」とおもって、アトランティックブルータンの3〜4cmのものを収容しましたら、ものの1週間ほどですぐに白点病になりま

した。

 もともと白点病に寄生されにくい魚類(スズメダイ、ハゼ、ベラ、ハナダイ等)や、淡水魚の白点病のように、水質やろ過がとりあえず安定していたらほぼ出ない、出ても自然

治癒する、というようなことがあまり望めないのがヤッコ、ハギ、チョウチョウウオなどで、しかも発生率は極めて高いものです。あくまで発生することを前提に考えなければな

りません。

 しかし一般の多くでは、あいかわらず無脊椎水槽でこれらの魚をなんら抵抗なく飼育されることが当たり前になったままです。あるときからいわゆるハウツーものの雑誌が

多く出てきて、雑誌などにもあまり警鐘もなく、あたかも問題なく飼育できるように、一見うまく行っている例ばかりが載っていたので、一般の方が誤解されるのも当然の結果

かとも思います。これは本来、重々警鐘を鳴らすべきものと思います。

 世の中で、特に利権が絡むメディアや雑誌が当たり前のように報道・掲載していることが必ずしも正しいわけではないということはぜひ、留意いただきたいと思います。朝日

新聞のように大手の新聞でさえ、日本と世界にむけていわゆる従軍慰安婦問題など、嘘を何十年にわたって発信してきました。まして「広告主様第一主義」のような業界で

は推して知るべしと思います。

 話を戻しまして、病気がでたらどうしようもない状態になり、他に治療できる水槽があれば急げば治療がまにあいますが、そうでなけれなければただ不幸な結果になるという

ことを、すでに経験された方にはぜひ思い出して頂きたいのです。

 あるいは即席で簡単なシステムの治療水槽を用意してもまともな飼育自体ができないことも多く、弱った魚がよりダメージをうけて不幸な結果になるということもよくあります。

 当方でも、これら無脊椎系水槽での白点病の対処法も、部分的な高温処理など、それなり研究してきましたが、決定打にはなかなかなりません。一応、オゾンを有効につか

ったときにやっと駆除できますが、水量が少ないと効果の前に副作用がでてしまったり、費用的にも一般の方に必ずしも現実的ではありません。

 ”魚だけ水槽”なら、昔からの銅イオンや硫酸銅の使用、また低比重(1.012-1.014程度)でのグリーンFゴールドを併用すれば、魚の体力さえもてばほぼ確実に大まかな病気

を全部あわせて治すことができます。

 ある魚が白点病にかかるということは、白点病の数を一気に増やし、周りの魚にもうつすということですので、水槽全体を危険にさらすことになってしまいます。(ウーディニウ

ム病の場合は、かかっていてもよほど目を凝らしてみないと見えていないだけの場合もあります。)

 一度そういう水槽になりますと、今後何をいれてもすぐ白点病になる水槽になってしまいます。(飼育対象の生物がいなければ、水温を40℃にして5分、または30℃以上で一

週間程度で一応、ほぼ殺すことができます。)

 当店でも、どんどん新たな生き物が白点病などともに入ってきますので、薬品かオゾンなどなんらかの方法で除去してやっと維持できる状態で、油断すればすぐ出ます。

 すでに無脊椎水槽で飼育をされている方がすでに大変多いので、私も今更一人一人のお客様に販売するとき、相談されない限りは警告などはしておりません。「わかって

やってらっしゃる」と解釈をしています。長年飼っておられる方にお耳汚しで、失礼とも思います。

 ただそもそも、このようなことを改めて申しましたのも、誠に勝手な私の主義・主観ながら、当店自身がそのような環境に生体をお送りし続けること自体、はたして良いかとい

うことをいつも感じながら仕事をしており、普段、生き物が死ぬことを大変悲しまれる割には、危険なことを挑戦のような意味で案外平気でやってしまう方が多い現状を、昔から

感じております。

 どうか、飼育者の方と生き物にとってできるだけ幸福で危険性の少ない、飼育をご考慮お願いいできますと幸いです。長々と失礼しました。

・・・・・・・・・

 以上が、フェイスブックに掲載していた内容です。以下、追記になりますが、おそらくこのような当方の考え方について、違和感を覚えられる方も多いと思うのです。

決して、当方だけが正しいなどと申しません。でも理論的にどの点がおかしいか、と言われたら反論も難しいのではないかと思います。反論もできないが違和感があるという

のは、それまでのご自身のイメージにある種の”情報だけの刷り込み”が働いていた可能性も、一度疑ってみて頂きたいのです。

 ある方向の情報ばかりを普段うけとっていて、体験なきままそういうものだと信じてしまっていると、逆の考えをいわれたら大きな違和感を覚えるのではないかと思うのです。

 もし、変な刷り込みやプロパガンダがなく、純粋に自分自身の経験や体験したことでの事象を正面から受け止めているだけなら、他者の情報を”それもひとつの情報”とし

て一歩引いても、公平にうけとれるのではと思います。

 私自身も、けっして公平で純粋にものが見られているとは思いません。やはり欲目や、”そう思いたい”という願望が無いとはもうせません。ただ、できるだけそういうことが

無いように自分を戒めているつもりです。ただ、養殖や生き物の相手や機能性を求めるモノづくりをしていますと、こちらの願望や憶測など簡単に裏切られますので、結局、

公平に現実を受け入れるものの見方ができないと真実にたどり着けないことは痛感しております。

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令和1年10月7日

  初めてのお客様が 有名店で購入された 約100万円の検証    <90×60×60cm ガラスのオーバーフローシステム>    

 この記事は、先の6月26日の記事の検証編になります。余裕がなく、また取材や記事の作成に時間を要し、当時から3か月も経過してしまい、遅くなって誠に申し訳ござい

ません。しかしこれだけは丁寧に記述し、お客様との調整もする必要があり、時間をいただいておりました。何卒ご容赦いただけますと幸いです。

1.はじめに 公開の趣旨  

 この記事は特定のお店を攻撃し、批判を行うためにすることではありません。

 また、この事例は、お客様が海水魚のことを知らないこととはいえご了承の上で購入されたものですから、違法等ではありません。

 しかし納得されてのご購入と、知らないので店を信じてやむなく了承したことはまったく違います。このような目にあわれたお客様を黙ってそのまま見て見ぬふりをしておけ

ず、せめて同じような目に合わされるを防ぎたいというのが、正直な気持ちです。

 本記事で掲載します内容は、程度の違いはあれど、諸所で行われてきたことであります。ただ、今回はあまりにひどいと思われる典型例であり、公共の利益と店としての

誠実な販売とは何かを問題提議とさせていただくため、ここに公開させていただきます。 

 上記の理由から、個人名や店名の名指しはさしあたり、控えます。  

 万一、名指しすら避けて公開しているにも関わらず、該当する店などが当店をいわゆるスラップ訴訟等をするのであれば徹底して受けて立ちます。もちろんその際は実名

で公開し、あらゆる手段でこの事実と店名・実名を広めます。※本来、公の場で特定の個人・団体に対する批判は、真実性、または真実相当性、そして公共の利益

にかなったものであれば、裁判で正当とみなされます。今回の公開は当店になんら利益はなく、真実とそれに対して公共への利益から、当店の見解を述べているにすぎ

ず、そのすべてに適っています。

2.事例の概要と、購入前後の経緯

 先日、令和1年6月26日のフェイスブックの記事でお伝えさせていただきました通り、あるお客様が同年6月15日に初めて当店にご来店されました。

このお客様は平成30年6月、新しいご自宅の新築とあわせて、当時はじめて主にサンゴを飼われたいため、何もわからないので教えてほしいということで関西でも有名か

つ、大きなお店のひとつにご購入の相談をされました。そして連絡なきまま見積が出たのが8月、さらに注文してから本来10月には納品の予定であったものが、水槽の納期

が遅れてもまた連絡がなく、店にかなり強く苦情を申し入れるなどの過程があり、(店側で、水槽が破損したため遅れたとのことでした。)

 最終的に設置されたのがなんと、翌年の平成31年5月ということでした。

 まず金額に比して、その過程と対応の問題、そして価格があまりに高いのではないかと周囲からの情報などで疑問を抱かれ、相談をされた複数の店のひとつとし

て、当店を訪問されました。  そのお店で最終的にかかった設備と費用は90*60*60cm水槽でのオーバーフローでいわゆるベルリン方式またはそれに類する設備で、後述の

見積書の合計金額¥938,641 に加え、ライブロックおよび数点の試験飼育サンゴ(タバネサンゴ等)やほかの備品含め、合計100万円を超えたということでした。   これは

当店の常識で考えれば、あまりにも常軌を逸した金額と思われ、以来、相談の上で実質的に不要または過剰と判断した機材のヤフオクなどでの売却をされることから、これら

の相談などで何度もご来店をいただいています。もちろん相談は無料で対応しており、売却はお客様自身がオークションでされることのサポートのみです。その過程の中で、

ほかに同様の事態に会われる方がありえることを懸念して、ご協力と同意をいただき、本検証記事の作成を行いました。    このお客様が実際にご購入された経緯、受けた

説明、そしてそれらの機材が、本当に必要または妥当だったといえるのか、一体、何にどれだけの費用が掛かったのか、検証をしていきたいと思います。

3.購入前の状態の概要

 ここでは、購入前の状況をお知らせするために、お客さまからの聞き取り調査での購入前の事実だけを簡単に記述させていただきます。

 (実際の購入時の対応の検証は、改めて、後述 5.考察 一般的な販売業として、適切な販売をしたといえるのか  に記述します。)

 お客様は、初めて購入店を訪問されたときに、サンゴについての知識がほとんどなく、店内に展示されている水槽をみて「このような水槽を作りたい」というような概要での

希望を話されたのが最初でした。そして、店員に以後、購入の相談をされていったということでした。「当店の水槽はミドリイシに対応したものになっています。」という言葉

だけはあったそうです。 もちろん、お客様はミドリイシも、ハードコーラルもソフトコーラルの違いも当時ご存じではありませんでした。 サンゴの水槽を作りたいとはいわれ

ましたが、ミドリイシの水槽を作りたいなどまったく申されていないということです。

 店でうけた案内と説明につきましては、相談当初から「何か意見があれば言ってください」ということ以外特になく、各商品購入にあたり「当店ではこれをお勧めしてます」

という言葉に従い、以下、購入されたということでした。 

4.各購入機材の検証

 以下はお客様に送っていただいた実際に購入された商品の見積書のコピーに、名前や店名を伏せたものです。赤字で書いた部分が、追記した部分、オレンジ色は個人名・

店名を隠したものです。Aの濾過槽はそのままの名前では店が特定されやすいと思い、記述をしなおしました。


 (上記に加え、ライブロック・試験生体の追加購入が約7万円以上あり、合計100万円以上となります。)

 以下、個別の各購入された主な商品にお番号を振らせていただき、それについて、お客様のご要望にたいして適切な製品だったのか、他に選択肢はなかったのか、

など相対的な検証など、当店の見解から申し上げます。

@ 90*60*60cmガラスオーバーフロー水槽 ¥160,000  

  一般的、また当店の見解では、通常、奥行・高さが45cmの90〜120cm水槽くらいがガラス・アクリル水槽のボーダーラインとなり、奥行きと高さが60cm以上ある大きな

水槽では重さと費用の点で、普通はまずアクリル水槽が候補にあがります。 このサイズでガラスを使う人はこだわり派、予算に余裕のある方で、唯一の選択肢になどに

なりません。 もしアクリルなら、水槽本体で、仮に当店なら約7万円、オーバーフロー加工費を入れても、+2万円以内で、合計10万はまず超えません。 アクリル水槽の紹介

、提示等は一切なかったそうです。

 A オリジナル濾過槽(ウール+サンプ)¥98,000 

  濾過槽が店のオリジナル品として、98,000円ですが、現物を写真で見ましたら、サンプとウールBOXと、全体が箱型になっている点が特徴的ではありますが、この値段も、

90cm水槽の下部にいれる濾過槽としては、普通では考えられないような値段です。通常は3〜5万円が一般的な価格です。

 ※上記はプロテインスキマーが入っている状態での実物の写真です。

BPMD-641(循環用マグネットポンプ)¥30,200   および FMP-40WQD(水流ポンプ)¥58,000

 PMD-641Bは、流量が毎分72Lのマグネットポンプです。 90*60*60cm水槽にはクーラーを接続しても流量と水流が強すぎて、水槽の砂がめくれてしまうほどで、

サンゴもなびくどころか水槽のなかがなかば”洗濯機状態”になっていました。  ただ、これは今回にかぎったことではなく、以前から循環ポンプの流量について、何の根拠

もなく、なぜか流量は多いほど良いというイメージとそれに乗った販売がされており、無意味に大きなポンプが採用される場合が多いです。

  さらに、循環ポンプだけでも水槽内が水流過多なのに「サンゴの飼育には水流ポンプがさらに絶対必要です。」と言われ、5万円以上のものが提示され、ほかの選択肢

も提示されず、したがって購入されたということでした。 このサイズの水槽では、サンゴのための水流で見ても、実質流量で毎分20L〜30L程度あれば普通は十分です。

 ただ、岩を組むと水流が弱くなりその死角などにのみ、補足として追加する場合もありえますが、ほかの水流用ポンプやマキシジェットMP1200や、エーハイムなど、流量

20L程度の、価格にして¥3000〜\4000のポンプでもまず代用可能、というより普通は主な選択肢と思います。

 昨今、水流ポンプというものが多数存在しているため、水流はとにかく強ければよいとい認識の方もかなりおられますが、これはとんでもない間違いで、水流が強すぎたら、

死んでしまうサンゴは多数あります。

 → 当店で相談の後、マグネットポンプは売却され、交換のために、当店からトルクの幾分弱い、当店備品の中古の水陸両用のシッチェマルチポンプ 4000 毎分(66L)を

貸し出し後、中古販売(¥5,000)をさせていただき、交換いただききました。  そして、水流ポンプとして、当店から中古のマキシジェットMP1200を中古(インペラとキスゴム

は新品に交換、あわせて)¥2000で販売させて頂きました。これでちょうど〜少し強すぎる程度の水流になっています。

Cハイドラ52 HD(照明) ¥89,800  

   照明の選択に当たっては、昨今スマートフォンまたはWIFIでの操作に対応しているか、いないかということに重点を置いて多少、複数機種を紹介されたということでした。

ただそれらは、概ね5万円以上の器具であり、勧めに従って、スマートフォンに対応した今回の器具を購入したということでした。

 照明の選択はどのような生体、サンゴを飼うのかで大きくかわってきます。SPSを飼育する場合と、それ以外のサンゴでも大きく違い、また照明の選択肢は多数あります。

 例えば、水槽の上に載せるタイプの照明として、ゼンスイのナノスリムや興和 90cm用 KSS など、90cm¥16,000前後の器具を2個使うような方法等です。サンゴを何を飼う

かもはっきり確認されないままに、このような高価格帯のものだけが紹介されるのは疑問です。

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 Dクーラー (ゼンスイZC-1000α) ¥121,000

  今回の水量が飼育水量 90*60*60cmで約300L,濾過槽(サンプ)が実質水量で約100〜150L程度、合計で約400〜450L程度です。 下記は、メーカーのゼンスイ様の

ページから一部画像を引用させていただきました。対応水量をご覧ください。

 ”クーラーは一段階大きい方がいい””水流ポンプなどが熱をだすので””上位機種と価格差が小さいので”など拡大解釈すれば、ZC-1000αを選択したことも理由になるか

もれません。不要な水流ポンプ等の購入をすすめられ、さらにそれが出す熱量をクーラーの上位機種の必要性とされている可能性も否定できません。

 しかしもしそれらが無ければ(あるいはあっても)、上記製品情報に従えば今回の水量で仮に周囲温度が35℃であったしても、ZC-700αが本来適当ではないかと思いま

す。まして今回の設置環境は、新築で、室内に排気のための専用の換気扇まで設置されている(2階建の)1階という好環境でした。もし室温が30℃程度までならZC-500α

 も選択肢になりえます。こまかなことを言えば、そもそも設定水温は26-27℃を維持できれば普通は十分ですので、上記表より少し余裕があります。

  それ以前に、上記のゼンスイのZCシリーズは、レイシーとともに一般的な観賞魚用クーラーの中ではいわば最高価格帯のシリーズです。 (レイシーは効率はゼンスイの

ZCよりややおとりますが、とても堅牢で壊れにくいです。) 効率はおとりますが同社安価なZRシリーズ(電気代の差額と寿命を考慮すると、ZCとどちらが得かわからない

面もあります。) ほか、少しイレギュラーな使い方になりますが、比較的安価ながらある隠れた性能のあるGEX クールウェイBK410 なども選択肢になりえます。

 (※余談ながら、あまり知られていませんがGEX クールウェイBK410 および過去の同級のシリーズは、メーカーページでの対応水量は350L以下(周囲温度35℃・水温設定

 25℃)とになっていますが、説明書ではさらに周囲温度30℃・水温25℃設定の場合、700L対応と記載があります。 一方冷却能力が 680kcal/h≒790kwあり、

 これはゼンスイ ZC-1000α、ZR-180E〜250に相当する能力で、メーカーの公表値で周辺機器や負荷を種々を考慮してか、控えめにかかれていると思われ、500L程度

なら 実際には外気温が35℃の環境で水温25℃にできる能力があることとなります。

 実際当店も2006-2007年 マリンスクエアで約500Lのシステムに保温措置をしたうえで周囲温度25-27℃で、16-17℃設定でかなり余裕(停止時間もかなりある状態)

で管理できていました。もちろんイレギュラーなことをお客様にご了承頂いた上ですが、選択肢にはなりえます。

 これらについての明確な説明・確認をもとに、最終的な選択をお客様に判断いただいくという過程はなかったということでした。 予算だけでなくほかの要素を考慮すれば

選択肢は複数あったはずです。 なお、当店でご相談の結果、購入されたクーラーはヤフオクでご自身で売却され、新たにエアコンを設置され、部屋ごと冷却でまったく問

題ないということです。

ERSK-600 プロテインスキマー ¥74,300  

 こちらのプロテインスキマーは、メーカーの提示する目安として、SPS水槽として飼育するときで、約600L用、サンゴと魚をミックスで飼育するような場合?で1200L

対応ということです。 SPSだけを飼育する解釈にもとづいて選択したとすれば、確かに適正範囲内に一応ある機種です。しかしSPS以外のサンゴや、魚をある程度飼育する

水槽としてなら公式スペックからも、もうひとつ下の機種(RSK-300)が適正なはずです。SPSを飼育したいという明確な希望などなかったはずです。そして、それ以前にこの

シリーズ自体が非常に高価格帯のシリーズです。同レベルの水量用プロテインスキマーにももっと安価な選択肢 (ハートトレード リボルバーTYP-S¥40,000程度等)

はほかにも多数あります。 そのような紹介・提示はなかったということです。 

Gバイオペレットリアクター¥25,500、および Hバイオゲン (ペレット メディア) ¥9,000   

 最近一部ではやっているいわゆる流動式フィルターです。もともと今回の購入では、いわゆるベルリン式としてのサンゴ飼育を一応基準としたものとおもわれます。  ベルリン

式では、ライブロックとプロテインスキマーによる硝酸塩・リン酸除去の柱としており、だからこそ高級なプロテインスキマーの販売がされています。本来こういう付加的な吸着や

還元ろ過システムに頼らないのがナチュラルシステムとしてのベルリン式ですが、それはおくとしても、このような付加的な器具を当初から使用する必要性、必須性は

疑問です。

Iクロノスレイン(浄水器) ¥48,000  

 本品は、サンゴ飼育に必須という店の意見で購入されたということでした。まず、実際には浄水器そのものがそもそも飼育に必須ではないということと、効果が有効な場合

は、普通は水換え中心で飼育をされる方が、少しでも栄養塩などが少ない水で交換したほうが水換えの効果があるために使うものと思います。あるいは、少しでも水槽に

栄養塩をいれたくないという相当なこだわり派の方が、差し水も浄水器を用いたいということはありえると思います。  しかし、今回は基本的に水を替えないベルリン式で、

しかもいわば、最初に水を投入するとき、またはなんらかの理由で水を入れ替えるときに以外、必要性が無いものです。そのような状況でこれほどの価格のものが理解

されずに販売されるのは適切といえるのか甚だ疑問です。  (参考までに、当店および個人のサンゴ飼育歴過去20年以上、一度も必要としたことがありません。)

Jバクテリア(スーパーバイコム) ¥9,570

  水槽のろ過バクテリア製品です。そもそも、水槽立ち上げ時に高価なライブロックを多数購入されており、テスト飼育のサンゴ数点のみでなぜ、1万円近くもする細菌商品

までいれる必要があるのか疑問です。(参考までに、当店では過去10年来、必要としたことがありません。)

K設置費用 ¥100,000

 水槽の設置費用がどれくらいが適当なのか、目安は確実ではありませんが、一般に90〜120cm水槽でのレンタルやリースの場合での設置費用はおおむね3〜6万円 程度

とされます。今回は平均価格の倍程度ではないかと思います。

 ただ、これは異常に高価ではありますが、費用の設定は店の自由であり、不当性、不必要性はありません。

 設置に訪問された作業員は二名だったということです。ただ、今回は家の建築の段階から水槽をセットするスペースを専用で用意され、店と建築士さんとの相談が事前

 にあったということでしたので、その手数料なども入っている可能性もあります。しかしそれなら、事前の相談料として明記すべきでしょう。

〇その他の物

 ほかの小物については各論は省略いたしますが、概ね、高級なものが使われています。比重計にしても、普通はテトラやカミハタの一般的な¥1500前後のものでさしあた  

り、事足りるとおもいます。

 2019/10/8 追記です。 見落としておりましたが、ヒータ・サーモスタットに約¥16,322とありますが、クーラーにもともとヒーターコンセントがあり、サーモスタットは不要

なはずです。本来、500Wのヒーター単体(¥3000〜4000程度)のみの購入のみでよかったのではないでしょうか。

〇補足 カルシウムリアクター、殺菌灯が無い疑問

  これは余計ながら、今回、不思議だったことが、これだけ飼育器具が過剰なまでの重装備でありながら、カルシウムリアクターまたはそれに類するものが販売されていない

ことでした。 カルシウムやKHなどは、添加剤でコントロールするという方針だったそうです。 お客様個人としてみれば、結果としてさらに余分な出費にならずに幸いではあり

、また当方では必ずしもハードコーラルを飼育するときにスキマーが良いとは思いませんが、一般にはハードコーラルを飼育するからこそのこれだけの高価なプロテインスキマ

ーが必要という前提になっていたはずであり、照明やバイオペレットリアクターまでつけているのではと思います。あるいは浄水器があることから、水換えで飼育することが前

提なのか?根本的な飼育方法の方針が疑問です。浄水器、水流ポンプ、バクテリア、これらのかわりにせめてカルシウムリアクターがあればまだ有効な費用の使い道

だったのではと思います。 また、これだけ無脊椎水槽で魚がいる前提のシステムなら、せめて殺菌灯があったほうがもいいかと思いましたがこれはなく、

細かいところでは、水槽のフタがなかったのです。必要性の低いものが目につき、あり、必要性の高いものがかけていたのも今回の疑問点です。

 →殺菌灯は当店の中古品の水中型をせめてのお見舞いで無料でお譲りし、ガラスフタは60cm用のガラスフタ5枚を使うことをアマゾンでご購入をお勧めしました。

 (各製品についての見解は以上です。)

5.考察 一般的な販売業として、良心的・適切な販売をしたといえるのか

 今回行われたお客様への一連の販売が適切であるか否かという前に、昨今の前提として、いつのまにか巷では海水魚、特にサンゴ飼育は、最低でも数十万円かけなけれ

ばできないようなイメージが一部、またはそれ以上に広がっている面もあるようです。今回のお店に相談すれば、結果そのようなイメージをもたれるでしょう。そのような前提の

方にとられましては、今回の件をご覧になられて「何がおかしい、または悪いのか」と言われる方も居らっしゃるかもしれません。あるいは逆に当店へ疑問や反感をいただく

こともありえます。 

 ただそれらの前提については一旦後述に譲り、まずは一般的な販売業として、適正な対応と販売だったのかを考えたいと思います。

 それぞれの製品には相当の価値があるのはいうまでもなく事実です。また公平に見て、各メーカー品のそれぞれの販売価格そのものついては、割高に売っているなどとい

うことは見られません。

  重要な点は、そのお客様にとって、きちんと紹介や説明を行い、後から後悔されない必要なものを適切に販売したといえるのか、ということです。

 3.で前述しましたように、お客様は、初めて購入店を訪問されたときにサンゴについての知識がほとんどなく、店内に展示されている水槽をみて「このような水槽を作り

たい」というような概要での希望を話されたのが最初でした。そして店員の「当店の水槽はミドリイシに対応したものになっています。」という言葉だけはあったそうです。

 この点が問題で、異論をいわなかったということを逆手に、以後ミドリイシのシステムを販売することを”了承させた”とする、可能性があります。

 もちろん、お客様はミドリイシ(SPS)も、ハードコーラルもソフトコーラルの違いも当時ご存じではありませんでした。 

 サンゴの水槽を作りたいとはいわれましたが、ミドリイシの水槽を作りたいなどまったく申されていないということです。

 通常の良心的、常識的な対応として、その分野で有名で大きなお店に購入や契約の相談をした場合、種々のコースや商品の種類・必要性をまず明確に説明します。

まして高額品ならなおさらです。 携帯電話のようなものでさえ相談にいけば、いろいろなコースがあり、高等で高価なコースだけ紹介してほかは見せないなどということを普

通いたしません。

 今回、”サンゴを飼育されたい”というが主なご希望でしたが、ソフトコーラル、LPS、SPSなど、飼育の対象で必要な器具は大きくかわります。

 はっきりもうしまして、ソフトコーラル、LPSまでの飼育なら、プロテインスキマーなしで普通のろ過の方式で、水換えでも問題なく飼育できます。

 結果的にもっとも費用のかかるSPS水槽の購入がなされており、しかも同じ目的を果たす同級品としては高価格帯のものばかりが提示・紹介され、拡大解釈、

または必須性が疑問視されるものや、オーバースペックなものを販売しています。

 そして膨らみに膨らませた結果が、90×60×60cmの水槽システムとライブロック、テスト生体数点で100万以上という金額です。良心的な他のお店で、今回の同様の

水槽サイズ・飼育方式で実際にあとからお客様のご要望をよく聞いたうえで、常識的にできるだけ低価格に構成した場合なら概ね30〜40万円程度、当店流の方法なら20

万程度から実現可能です。

 これをもし問題がない、良心的だといってしまえるなら、例えば自動車を初めて購入したいという方があり、自動車販売店にはじめて相談され、用途は主に、子供の送り迎

えと、近所のスーパーに買い出しにいくのでなにかいい車を購入したいので教えてください と何もわからずに相談されたとして、お客がお金をいわれるままに出すからと言

って、丈夫で素晴らしい車だからと、ロールスロイスやベンツだけを紹介してそれを購入させることを是とするようなものではないかと思います。  ロールスロイスやベンツ自体に

価値があるのはわかっています。しかしそれを相手の無知とお金を出すことを見込み、屁理屈を作って知識の無い方に売りつけることが適切といえるでしょうか。

 今回、当人のお客様が、遅ればせながら当店を含め、複数のお店や他人からいろいろなご意見を得られた末、お客様ご本人様は

 ただただ ご後悔と 「だまされました。自分も勉強不足でした」 というご感想でした。 これはご本人の感想であって、他人がとやかく言うことではありません。

 当然にしてまた大変謙虚なお考えですが、同じ業界人として私は申し訳ない気持ちでいっぱいです。それゆえ、後処理としてできだけのことはしたいと、売却の相談やこのよ

うな記事ももう数十時間かけて行っています。

 お客様は、決してそんな高級な器具などを求めていなかったことをはっきりと伺っています。「とにかくわからないので、相談し、信頼して向こうの勧めに従ったのです。」

ということでした。

 ただ、お店の方にも「お客様が反対しなかったから一番いいと思うものを売っただけだ」という反論がありえるかもしれません。しかし知識の乏しいお客様から相談を依頼され、

数ある製品から選ぶ”良いもの”というのは、価格と性能、必要性などのバランスが取れているもの、あるいは費用対効果に優れているものを普通は言います。

 知識の乏しいお客様が反対しないからと、高級品を売りつけることを良いものを売ったとは普通は言いません。 お客様が現在、そう感じていること自体、とてもお客様の視点

にたった販売でなかったことの証拠です。

 あるいは「だまされるほうも悪い、もっと警戒すべきだ」というご意見も若干ながら当店のお客様からありました。確かにそれも言えると思います。途中で疑問を感じたら、引き

返さなければなりません。 しかし、この業界でも大きくて有名なお店に相談し、よもやそんなことは・・と思われるのも自然ですし、常にお客が店を警戒しなければならない

としたら、それ自体がこの業界の ” 病 ” なのではないでしょうか。   

 分野にかかわらず、”お客様に知識がないことを利用して、如何に高額品を売りつけるか”を競っているのだとしたら、悪質といわれても仕方がありません。

 お店を信用してきてくれたお客様を食い物にしていると評されても仕方がないと思います。

6.当店でのご購入

 公平に、以後当店で買っていただいたものの概要もお知らせする必要があると思い、下記に報告します。

 当店はこのお客様と上記6月以降、ほぼ毎週、これまでに10回以上のご来店を頂き、一回で各数時間の懇談、懇親をさせて頂いております。

 もちろん私も勉強になることも伺い、会話を大いに楽しませていただいています。ただ、ご心情も伺い、器具の売却や、なによりこのような目にあった方に対する心

 のケアをさせていただくのがせめてもの業界人としての罪滅ぼしと思っております。

 その中で、今回の設備の調整の器具、生体のご購入で、正確ではありませんが一回数千円〜1万程度まで、9/22までの合計で、約5万円以内程度の買い物していただき

ました。概要は以下の通りです。

 (令和1年 6月15日 〜9月29日まで ご来店回数 約12〜13回)

 機材: ポンプ:シッチェマルチ4000中古:¥5000 (交換用)
      水流用ポンプ:マキシジェット中古(インペラとキスゴムを新品に交換):¥2000 (交換用)
      水中殺菌灯 中古:贈呈
      カルシウムリアクターBOX ¥2400 ×3 計¥7,200
      添加剤ハードドレース¥2000
      ほか、日常用品若干 
      合計概ね:2万円程度

 生体:魚類、サンゴなど 約合計3万円程度 

7.販売店様へ

  今更お客様の方から、謝罪も返品も要求されることはありません。もっとも、悪いことをしたという意識もないのではと思います。 

  ただもし、この記事を該当のお店が読まれているなら、今後、お客様に対しては、下記のいずれかにして頂きたいと思います。

 ・今後、そのお客様に対して一切の接触をやめてください。店のポイントの精算が最後の接触です。 (これを早々にすませることは、私が強くお勧めしました。)

  言葉だけの謝罪、メール、ラインも不要です。お客様は、温和な方なので紳士的な態度をとられていますが、深く傷ついておられ、迷惑なだけです。

 ・本来、一番良いのは今でもまだ売却していない残っている水槽・濾過槽・工事費をすべて買値で返品していただくことです。まさに万一ですが、そのようなことをしたら、

  きちんとそのことも掲載します。 なお、もしそのあとに代替分の機材が必要になった場合は、当店でお求めいただくと、この記事が我田引水となるため、当店はアドバイ

  スはしますがほかのお店や交友店で代替分は購入して頂くことを誓約します。

(以下は、今回の件についての、付録・補足記事となります。)

●業界的な背景

 冒頭にも申しましたが、この記事は単に特定の店に対する批判を行うためのものではありません。これはあくまでこの海水魚の世界で長年行われてきた販売姿勢やメーカ

ーやメディアが作ってきたイメージの、良きにせよ悪きにせよ、一つの象徴的な結果でもあると思います。根本的な原因はもっと深く、まず長年、この世界には良心と

消費者目線を欠き、販売者の利益を常に最優先にしてきた店・傾向がかなりありました。サンゴの密漁は当たり前で、死亡するような生体でも死ぬ前にうってしまうという姿

勢は多分にみられました。 良心的なお店もきっとまだあると思いたいですが、全体として、この世界での口先や宣伝上だけのお客様第一主義のしらじらしさをいつも感じま

した。 販売員にノルマが課せられている店もあり、追い詰められている店員が自分が生き残るためにお客に強引な販売をする場合も否定できません。

 そして、設備面では少しでも高価な器具類を用いる飼育方法が正しく、王道であるかのごとくイメージを広げてきた面があるように思います。私は雑誌は過去10年来ほとんど

みておりませんが、その時点でも、広告と広告主の宣伝記事と他人の水槽を掲載してまとめただけのようなものが目立ちました。

 ただ、インターネットの情報網の発達で、賢明な消費者の方々は真実を自ら探求し、いまや無料で見られるこれらの情報のほうがはるかに有効ではないかと思います。

●昨今の飼育方法の矛盾と問題

 今回のお客様の各製品の検証は、あくまで今流行しているベルリン式またはこれに類するもののために購入したものと思われましたが、そもそも、サンゴを飼育すること自

体、SPSを除外してソフトコーラルやLPSを飼うのであれば、普通にろ過と水換えで飼育する方法も十分にとりえます。 そうすれば、冷却だけは別に考慮すれば、淡水の熱

帯魚の飼育器具に1〜2万円をプラスしたような費用ではじめることも十分に可能です。普通の経済状態の方にもなんとか始めてもらえるプランを考えて楽しんでいただく、そ

のための工夫や努力をするのが、本当の消費者目線ではないかと思います。

 栄養塩の面では、SPS以外のサンゴは、まずリン酸塩は2ppmの海水でのほぼ限界値でも異常はみられず、硝酸塩はソフトコーラルなら藻類が生えること

も考慮して、控えめにみて20ppm程度、LPSなら種類によって10〜20ppm程度までなら実際には十分飼育可能です。まして、魚類を控えれば、さらに低濃度に維持でき、

普通のろ過と水換えによる飼育でも十分に飼育可能です。(実際に昔はそのようにして多くの人が飼育していました。)

 この点、水換えによる飼育でも飼育可能なことが明白であり、たとえばプロテインスキマーがサンゴの飼育に必須などということは、事実上ありえません。

 さらに仮にライブロックに微弱ながら硝酸塩の還元能力があるとするならばなおさら、魚類の収容を極端に少な目にしてほぼ給餌せず、添加剤を入れる飼育をすれば、それ

だけで、成分の補給は必要になりますが水換えをほぼしないでSPSの飼育も理論的には可能です。60cm程度の水槽で、数cmの雑食性の小さな魚一匹なら給餌せずに

プランクトンだけを食べて生きているのはこちらでも確認されています。

 プロテインスキマーの必須性のとらえ方に、そもそも水を汚さない好日性サンゴを飼育するのに、なぜ強力に水中から汚れを取り除く器具が必須になるのかという、単純な

疑問というか矛盾があります。当店の言い方では「サンゴと(水を汚す)魚等を一緒に飼育したい場合に、プロテインスキマーが”役立つ”または”仕方なく使用する”」のであ

って、”サンゴ飼育にプロテインスキマーが必須”ではありません。

 またプロテインスキマーには微量成分やカルシウムを除去してしまう大きな副作用があり、プラス面だけでは断じてないのです。もしサンゴ飼育をきわめるなら、プロテイン

スキマーを使わないような方法こそ本当の王道といえるかもしれません。

 当店では、還元ろ過BOX等があるので前提が少し違いますが、過去7年前からのサンゴ養殖でプロテインスキマーは一台も使っておりません。

 ついでに照明のことも申しますと、ミドリイシ類でも一般的なホワイトLEDだけでも十分育成可能です。(この点も、実際に当店で7年以上ミドリイシの複数種の養殖で使用して

います。)ゆえに、特殊な波長をもつライトでないと飼育ができないなどということも事実上ありえません。

 また、昨今は今回のお客様のご購入でもありましたが”水流ポンプ”がどんな水槽でもつけるのが半ば当たり前とされつつあるように思います。”サンゴ飼育に無条件に水流

ポンプが別途必要”という間違った考えはサンゴを多数殺した罪深い情報というか、販売のためのプロパガンダだと思います。多くの水槽には、最初からなんらかの循環ポン

プがあり、もともと水流がある場合が多いです。60〜90cmのOF式で実質、毎分10〜20L程度も流量のある循環ポンプがついている水槽では、サンゴをよほど水流のない場

所におかない限り不足することなどまずなく、まして水流をつけたため、強すぎでサンゴが死んでしまうこともすくなくありません。特にLPSでは強すぎる水流は断じて有害で

す。たまに他店様をのぞかせてもらうと、ハナガササンゴが水流で踊るように激しくなびいているのもみかけるのですが、あれをもし適正と思っているとしたら大きな間違いです。

 大事なことは、ポンプをつけることでなく、まずどのサンゴがどれくらいの水流が適正なのか知り、それに合ったセットをすることです。

 SPS類が比較的強い水流を好むということ、かつ強い水流に耐えられるので、高価格帯のシステムがそういうものを付けていることが多いので、ほかのサンゴの扱いを混

同してしまっている面もあるのかもしれません。

●参考・当店でのSPS養殖水槽の実例

 ご参考までに、当店の養殖SPS水槽の飼育状態をご紹介します。

 当店では下記の120*45*20(H)cmの養殖SPSの水槽に、もともと循環流量としてわずか毎分3L程度の吹き出し口が水槽の左右に双方向に2個あっただけです。これで

飼育は十分でした。しかし、養殖のためにサンゴを頻繁に枝打ちして固定するために、その傷口を洗うような流れがさすがにもう少しないと死んでしまうことがあるため、片方

の吹き出し口を閉じ、代わりに追加で毎分約10Lのポンプ(レイシーPポンプ)を一個つけています。

 水槽ほぼ全体に小型のSPS等を入れていて、水流は通常飼育時で、毎分3L+3L、分割時で毎分3L+10Lの水流です。下記はその図です。

 これで余裕で十分という状態です。SPSでもこれで足りています。形状が複雑になる大き目のミドリイシを飼育していたら、もう少し強めでもいいか、というところでしょう。

    

(左)当店のSPS養殖水槽です。普段はライトはホワイト系のみで育成しています。(右)養殖の各個体を、ロイヤルブルー:ホワイト=2:1のライトで撮影したものです。

下記が、上記の養殖水槽の動画のリンクです。動画@の最後の方に、水流ポンプと吹き出し口を映しています。

>動画@ 上記水槽の、フェイスブックに掲載した動画リンクです<

>動画A サンゴの色を確認するため上記水槽を一時的にブルーライトで撮影したものです< 

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 以上、長々と失礼いたしました。

 上記はあくまで当店の見解であり、このような現状があり得るということを一般の皆様に知っていただく必要があると思い、記述いたしました。 決して、当店の偏った考えだけ

が正しいとはもうしません。上記のような考えがすでにこの業界の「標準」なのだとしたら、この業界では当店こそ間違っていることになります。 しかしそれは、常識的・良心的

な”普通の世界の標準”では決してなく、逸脱している以上、この業界の方が縮小に向かうということだけは間違いないと思います。現にそうなっているのではないでしょうか。

 海水館 政田 信彦 

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令和1年6月26日 知識の無い方を食い物にする店 

 ※この記事は、令和1年6月20日に>店のフェイスブックページ<に掲載したものの転載(誤字脱字等修正)です。
 あまりにひどい事と思いましたので、本館の後悔日誌にも掲載させていただくことにしました。(以下、本文記事です)

・・・・・

 数日前から、悩みました末、事情がありまして、今日は別途の投稿をさせていただいて申し訳ありません。 お客様から伺った話は、もちろん各実名は伏せるにしても内

容だけでも軽率に書くようなことはひかえるべきかと思うのですが、それでもあまりにひどいと思うことがあり、ご注意を喚起または皆様にも考えて頂きたいという意味で、

お話させていただきます。

 先日、初めて当店にやや遠方からお越し頂いたお客様から衝撃的なお話を聞き、私はショック?でその話を伺った直後からお腹を下してしまい、次の日の朝までトイレ通

いをしておりました。(これがおそらくそのショックだろうということを、次の日にまたも遠方から来てくださったお医者様の古くからのお客様のご指導でそう思いました次第

です。)

 肝心な伺った話の内容ですが、そのお客様は、これから始めて海水魚を飼われ、とりあえずサンゴを飼いたいという希望を、有名な大型店に依頼されたそうです。

そして、最終的にかかった費用が、90cm水槽と設備、ライブロック、試験的な数点のサンゴ・貝類等生体数点、そして設置費用でなんと100万円を超えたというのです。

・・・・・・・・

 私は業界とは距離を置いていますので、私の常識はずれの愚かな誤解ならいいのですが、これは今の普通なのでしょうか?

 ちなみに当店の参考価格としまして、もし当店で相談を頂き、初めてサンゴを飼育されたいという方なら、あくまで当店の方法になりますが、90×45×45cm水槽で仮

にクーラー等を一部安い他店で買ってもらったとしてこれも含め、底面フィルターか密閉式フィルターなどを使用し、照明等フルセットでも10万円以内でしょう。仮に設置を私

がさせて頂いて、日当をいただいても2万円以内です。(開店以来無料でしか、したことがありません。)設備としては、仮にOF式で最大でも20万円を超

えることなどありえません。 (追記 もしこれが、90×60×60cm水槽の場合で+10万円前後です。) そしてこのお値段でも、水槽単体ですら販売は1年に1回

あるかないかです。

 私自身、いらしていただいて、知識のまだないこれから初めて開始されるという方に、他の方法であれば上記の予算でも十分に実行可能なことを、何をどのように飼

いたいかもはっきりしていないのに、必要性を強調してこのような費用を取られたという方に、おかけする言葉に正直困りました。

 このような方に今まで何度も遭遇して、本来の必要な設備やこちらの理論や常識を言うと何も売っていないこちらが、お客様にショックを与えてひどいことを言

ったことになり、本当に言葉に困ります。

 ただ、それも限度の問題で、いくらなんでも今回はひどすぎると思いました。

 決して可能なかぎり高級なものをつかえなどと言われていないはずです。そもそもそれを疑問に思って相談に見えられた面もあったようでした。

 本当にどうお話すればと悩み、有効なお話もあまりできずに申し訳ないと思いましたがもし今後、私を頼って下さるようでしたら、少しでも傷を浅くするように、売却など、

有効な対処を一緒に考えさせていただきたいと思いますが、とにかく自分のことのようにショックでした。

・・・・・・・・・

 ある分野について、知らない方が店に相談し、必要性を強調されたら、断ることは困難でしょう。そういう意味では、たしかにお客様の”了解済み”であることは間違

いありません。

しかしこれを普通、または良心的な対応、または”お客様本人の意思でやった”ということになるのでしょうか。

 私の直感だけで言わせていただくと、知識のない方を食い物にした甚だしい事例と思います。

 海水魚屋と聞いて、一次元的に信用などされていないことは私も実感しておりますが、こういうことを長年続けてきたことが大きな理由のひとつではないかと思います。

・・・・・・・・

 昔から、店員に相当重い販売ノルマを課している店もあると聞いており、さすがに今はだいぶかわったのではと思っていましたが、そういう店は概して評判

はよくありません。

 しかし、今までに当店の交友店含め、誠実でよいお店の方がみな先に無くなってしまいました。続いている店も、副業をやっていないところの方が少ないくらいです。

 残念ながら、愛されている店=買われているお店 ではないのです。実に悲しい、理不尽で不都合な現実です。

 私はもう業界の醜い姿をみたくないので、できるだけ距離を置いていますが、今回は久しぶりにがっくりきました。

 金の亡者にこんなことを申しても無駄だと思いますが、本来、経営者は、時々鏡の前にたって自分の眼付、顔つきを見て、これを他人が見たら良心的で誠実なあるいは”

普通の人間”と思うか、想像してみるべきだと思います。醜い心や行動は自分自身の風貌まで確実に変えます。

 これを悪質とみるか、普通とみるかは人によって判断は分かれるかもしれませんが、どうかご留意、ご注意願えますと幸いです。

つい、少し感情的になり失礼しました。 

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