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(2012年9月12日 各種飼育図鑑を追加しました。)

2008年1月5日 初公開(以後・部分改定をしました際は記述いたします。)
2017年08月27日 最終更新・訂正
            (分かりにくい追記・訂正部は、
ピンク色の文字にしております。)

<※誠に恐れ入りますが、各記事・コラムは断り無く内容を変更することがありますので何卒ご容赦の程、お願い致します。>

<索引>

イソギンチャクの薬物採種状況を知る

イソギン同士・サンゴとの接触について2013/5/15追記・改定 

移動と定着について

イソギンの鬼門 ヒーターとストレーナー

水流

クマノミとの共生関係

不調になったら、まず死にます。謝って捨てましょう・・

餌は基本的に、与えない方が良い

イソギンはクマノミ類以外の魚が殺される可能性が常にある。

イソギンに向いたシステム

イソギン各種飼育図鑑  
 
(グビジンイソギンチャク追加2017/6/3)


※イソギンチャクの基本的な飼育方法は
サンゴ飼育ガイドのソフトコーラルに準じますので割愛させていただき、ここではイソギンチャク特有の性質と飼育方法、
情報のみをご紹介します。また、イソギン各種の紹介・飼育方法 は、
無脊椎動物各種飼育図鑑に随時掲載をしていっておりますのでご覧いただけますと幸いです。 

重要なイソギンチャクの薬物採種状況

 イソギンチャクを飼育するに当たって最重要となるのは、もともとの状態と、採取地でどのような採取方法をとられていたかということです。
マニラ、インドネシアなどで、シアン化化合物、もしくは濃塩で採取されたイソギンチャクは輸入後2週間程度で死亡してしまうものが非常に多く、ハタゴイソギンチャク、イボハタ
ゴ、センジュイソギンチャクの多くは現在でも90%近いものが死亡する傾向にあります。
→2010年、部分的に改善され、生き残るものが確認できました。詳しくは機関誌Bl6号
で報告しております。)

(ベトナム産は2005年以降、当店では全く入荷をしておりませんので、不明ですが、一旦悪くなった状態が、2006年以降に回復したという情報は戴いております。)

 他の種では大雑把な割合になりますが、約2週間の飼育中、入荷したものでシライトは3割、LTは場合によって1〜5割程度が死亡しています。ほぼ大丈夫であるといえる
種はタマイタダキ、サンゴイソギンチャクですが、これらも稀に薬物採取されているらしく、しばしば途中から不調になるものもおります。

 正常なイソギンチャクがなんらかの理由で死亡した際は、徐々に小さく縮まって元気が無くなり、死亡していることが最後までわからないほど小さくなり、見た目上水もあまり
濁りさえしないことも多いのですが、薬物採取されたものは、最初は健康な個体と全く変らない状態を保っており、1週間前後から徐々におかしな傾向を示しだし、最後は一気
に破裂するように溶解して水を真っ白に濁らせて死亡します。
 また、健康なイソギンか、そうでないかを見極めるポイントは、水中で人間の手で触れた際等に敏感に反応し、どれだけ小さく俊敏に縮めるか、ということがあります。
反応が鈍く、全体に腰が抜けたようにダラっとしているものは、薬物で取られたために弱っている可能性があります。

 なお、一部の良心的な輸入業者がインドネシア現地で度重なる採取法の指導を行い、2007年末以降、センジュイソギンチャクで正常なものが入ってきております。
また、国産のイソギンチャクは全般的に状態が良いですが、大きな個体はそれ自体の飼育が水流条件などでやや難しく、だめになってしまうものもしばしばあるようです。

もし、はじめてイソギンチャクを飼育されるのであれば、タマイタダキ、サンゴイソギンチャクがお勧めです。

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●イソギン同士・サンゴとの接触について

 一般的な種のイソギンチャクは刺胞毒の弱い組(シライト、LT,センジュ、タマイタダキ、サンゴイソギンチャク等)と、強い組(ハタゴ、イボハタゴ)にほぼわけることができま
す。まず、同種同士の接触は大丈夫です。異種同士は避けたほうが良いですが、それぞれの弱い組・強い組同士の種の接触ならほぼ問題はありません。ただ、触手(刺胞の
ある)部分はお互いに強いですが、腹の部分は弱いため、刺胞と腹が接触しないように、注意したほうがいいでしょう。
 弱い組と強い組の接触でも、端が少し触れる程度なら問題ありませんが、濃厚に触れるとあきらかに弱い方がやられてしまいます。
 以前、タマイタダキを手で水中で移動させているとき、うっかりイボハタゴの上に落としてしまい、イボハタの強力な粘着力でガチガチにくっつき、犯されてしまってタマイタダキ
が死んでしまったことがあります。 
 また、強い組の触手が、弱い組のおなか部分に触れたりしますと弱い方が水ぶくれのように犯され、大きな傷をうけてしまうことがありますのでご注意ください。
 あと、サンゴに触れるとサンゴを解かしてしまい、サンゴの刺胞毒よりよほど強力です。イソギンは、本来、イソギン専用水槽で飼育をするのがもっとも安全です。

 
刺胞毒の強い組のイボハタゴとハタゴが接触してる状態ですが問題はありません。

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●移動と定着について

 イソギンは多くの種が、自分にとって定着しやすい場所をさがすのに、水槽を移動することがよくあります。ですがあまりにも長く移動していると弱る場合がありますので、でき
るだけ、各種類にあった場所を用意しておくと良いです。さしあたり、砂と岩があってやや地形が複雑になっていれば、多くの種が定着可能です。
また、水流があまりにも強いポンプの前などに自分から移動して、自滅することもしばしばありますので、できるだけそういう場所をつくらないということと、もしそういうところにい
っていたら、戻してやることも大事です。 ※くわしくは、ページ下部の各種の紹介に掲載しております。

 シライト:砂と岩や壁の間をこのむ。 LT:砂に潜り、底面にくっつく。 センジュ:壁や岩を好む。 
 ハタゴ:岩、壁を好むが、砂地の上に収まることもある。壁にくっついてしまうと組織が引っ張られて自滅する?らしきことが過去にありましたので、できるだけ平面に陣取る 
      ようにしてやると良いと思います。
 イボハタゴ:砂に潜り、底面にくっつく。 

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●イソギンの鬼門 ヒーターとストレーナー

 重複しますが、危険なのがポンプの吸い込み口のストレーナと、ヒーターです。
まずストレーナーは、剥き出しで飼育するのはあまりにも危険ですので、岩で覆ってしまうか、底面フィルターを使用したりして絶対に吸い込まれないようにしておきましょう。
 ヒーターも大変危険です。イソギンは熱を感知する能力がないのか、ヒーターの上にのっても退けようとせず、そのまま死んでしまいます。ヒーターカバーをつけてもその上に
乗ってしまうと間違いなくイソギンは溶けて死んでしまいます。
 ヒーターを岩などで覆ってしまい、仮に付近にきても熱がかからないようにしておくことが重要です。
 ちなみにうちの店では何匹も死なせた挙句、ヒーターを水槽の奥の左右どちらかの端に立てた状態で置き、その周りを岩で固めまくって絶対にイソギンが寄らないようにして
います。 ただ、砂に埋めたりすると危険なうえ、その砂の上にイソギンがのったら結局死んでしまいますのでので止めましょう。
とにかくあいては無意識に移動しますのでいつか移動して事故になってしまうと考えておいた方が良いです。 
 上記のような事故で、部分的に傷を負ったイソギンチャクは、仮にもとが健康な個体でもまず復活は難しく、ほとんど死亡してしまいます。過去、ストレーナーに吸い込まれて
傷を負ったタマイタダキイソギンチャクが一度だけ復活したことがありますが、それ以外はすべて死亡してしまいました。
 「今、ヒーターやストレーナから離れた場所にいるからきっと大丈夫・・・。」という考えは、いつか必ず事故を引き起こしますのでどうかご注意ください。

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●水流

 サンゴほどデリケートな水流条件は不要で、かなりの適応幅がありますが、なびくような強すぎはよくなく、完全に止まっているような状態もよくありません。
 大型のイソギンチャクで飼育しにくい理由のひとつが、この水流条件らしく自然界での流れは、流れというよりも、その一体の水の塊(水塊・すいかい)がまるごとグラッ!グラ
ッ!と振り子のように揺れ動くような流れであるのに対し、水槽内ではポンプで起こす局所的・一方的な流れのことが多いため、なかなか難しいのではないかと考えておりま
す。です。その意味で、あまり大きなものがうまく長期飼育できないのは、水槽の限界かもしれません。

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●クマノミとの共生関係

 観賞用のイソギンチャク(シライト、LT、センジュ、ハタゴ、イボハタゴ)には、クマノミの仲間が共生することが多いです。またこれを目的として飼育されていることもとても多く
 カクレクマノミとの共存をしたいのでハタゴを飼いたいというご希望も多分に多かったようですが、こちらの実験では、個体差はありますが殆どのクマノミと一般にクマノミが入
 るといわれているイソギンには共生する可能性があるということがわかりました。
 ただし、これは必ずしも共生するという意味ではありません。場合によっては、同じ水槽にいてもなかなか共生しない場合もあります。
 国産サンゴイソギンチャクと養殖カクレクマノミなどという一番共生しなさのうな組み合わせも、無事に共生した場合を確認しております。

 問題は共生しすぎる場合で、特にカクレクマノミはハタゴイソギンチャクを大変好みますが、あまりにハタゴに入りまた場合によってはハタゴの口周辺にかみついて内臓を食
 べようとしている?らしき行動まで見せることがあり、ハタゴを死なせてしまったことも数度あります。そういう意味ではあえてあまり好み出ないイソギンチャクとクマノミの組
 み合わせのほうが、水槽での飼育は好ましいとさえいえるのかもしれないと、最近考え始めています。

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●不調になったら、まず死にます。謝って捨てましょう・・

 イソギンは、不調になったらほぼ死んでしまうと考えた方が良いです。口を大きく開いて、中から微細な模様の内臓が出てきたら、まずその固体は死にます。その後、口がと
ても大きく、中から内蔵が大きくせり出してきて、数時間たっても元に戻らなかったら、完全に死亡していると見たほうが良いです。 
 一時、濃い茶色の細長い屑を吐き出して居るときは、単に未消化物や、水が濁ったときなどに同じようなことをしますのでまだ大丈夫です。
 イソギンが死ぬと、水が大変汚れますので、死にかけたらすぐに出すことをお薦めします。ただ、なぜ死んだのか原因は突き止めといたほうが良いでしょう。

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●餌は基本的に、与えない方が良い

 これは賛否両論がありますが、一応イソギンチャクは可能な限り餌を与えず、照明を与えて光合成のみを利用して飼育したほうが良いと考えております。
エサを与える代わりに、ミネリッチアクアーレなどの天然海水由来の添加剤などを追加で使用した方が良い結果が得られると思います。餌を与えると、ストレスになったり、未
消化物を吐き出して水が汚れたり、また消化液が出すぎるなどという噂もあり、あまり良い結果にならないことが多々あります。
 ただ、マニラ産のシライトイソギンなどが、光だけの
飼育で痩せてきそうなら、人工のチップス状のエサ(淡水のプレコ用のエサなど)をアサリの剥き身などの餌を10cmくらい
の個体で1個程度を1週間に1個与えるくらいでよいと思います。
 生餌はあまり与えない方が良いと考えておりますが、もし人工のエサを食べないなら、アサリの剥き身を週に1個程度を与えることをお勧めします。
後、イソギンチャクに色がついてきて褐虫藻が増えてきたならそれだけで飼育可能になることもありますので、状態に合わせて給餌を決定されると良いと思います。

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●イソギンを水槽内にいれるという事は、クマノミ類以外の魚が殺される可能性が常にある。

 イソギンと他の魚を同居させている方は大変多いと思います。しかし今一度確認しますが、イソギンは刺胞毒をもち魚を捕らえて食べる生き物です。すなわち、クマノミ以外
の魚が、触れたりして死亡したり、食べられたるする可能性は常にあるということを、ぜひ忘れないで頂きたいと思います。
 普段は他の魚はイソギンには近づきませんので一見問題なさそうに見えますが、何かに驚いて逃げたときに、イソギンに強くぶつかったりすると死んでしまうことがあります。
現在、イソギンが非常に人気がありますが、もし魚を中心に飼いたいのであればイソギンは避けるのが得策です。特にイソギンに弱いのが小型魚はもちろん、ハギやモンガラカ
ワハギなどです。ハギは刺胞毒に大変弱く、特にハタゴなどには少し触っただけでも死んでしまうようです。また、不思議なことにチョウチョウウオはめっぽう強いらしく、逆にイソ
ギンを突付いたりしていますのであまり食べられることはないようです。しかし、白点に罹りやすいですので必然的にチョウチョウと薬のつかえないイソギン水槽では普段はあま
り飼わないほうがいいでしょう。


ハタゴイソギンにつかまった13cmくらいのワヌケヤッコ
こういうことが、いつでも起こる可能性があるということを認識した上で、飼育をしましょう。

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イソギンに向いたシステム

 イソギンチャクは、水の濁りを大変嫌い、その際は口を開いて何か(主に褐虫藻類)を吐き出すしぐさをします。そのため、イソギンチャクを飼育する際はウエット式フィルターな
ど、透明度を維持しやすいろ過システムがお薦めです。スキマーの使用も悪くありませんが、これは必須ではありません。もともと、エサさえ与えなければあまり水を汚す生き
物ではありません。
 当方でお勧めの方式は、オーバーフロー以外では、さしあたりサンゴ類でも同じ、ワンタッチフィルターやパワーヘッドに直結した底面フィルター+エアーレーションですが、も
ちろん外部式フィルター、上部フィルターでも可能です。ただし、ストレーナーのあるろ過方式の場合は、かならずその部分を岩で覆ってしまうなどしないと、イソギンが吸い込ま
れて詰まり、水槽の全滅を招くことすらありますので注意しましょう。


機関誌BL5号に掲載しておりました、イソギンチャクの飼育水槽です。ろ過システムは、底面+ワンタッチフィルターで、刺胞毒の強い組と
弱い組に分けて飼育を行っておりました。双方、掲載のため僅か1ヶ月程度飼育し、後に徐々に販売していきましたが、調子は良いようでした。


●イソギンチャク各種飼育図鑑  

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名前

写真・色・産地など 硝酸
塩等
への
水質
的丈
夫さ
適当
水流

許容
範囲
相対的
な飼育
難易度
解説
シライトイソギンチャク
(チクビイソギンチャク含む)

マニラ産

 セブ産

マニラ産のイエローが乗った個体

スラウエシ酸 
丈夫

やや
難しい

全般・採取現地での状況など: 

全般的に状態良いものが入ってきており、薬物採取はそれほどされていないように
見受けられますが、数割は飼育中早々に死亡してしま
うものが数割あります。本種は、状態がよければ、一応、なんとか継続的に飼育可能
な状態で入荷できているといえるでしょう。
産地によってかなり差がある種です。一応、バリ、セブ、スラウエシ、国産がオススメ
です。
 また、一般にシライトイソギンチャクとされているものにはチクビイソギンチャクとい
いう種類が多く混在しています。この差異は、一応触手の先端に紫やピンクの色の
ポイントが乗っているものがチクビイソギンチャクといわれ、これが無いものがシライト
イソギンチャク(左記写真の、上から3番目の個体など)と言われていますが、実際には
ごくわずかだけポイントが乗っているものなど、両種の間のような個体も多数見られ、
触手の数や形状も同様であまり差異は明確ではありません。(当店では通称のシライ
トイソギンチャクで統一させていただきます。)
定着について:
砂と岩の間に挟まるような場所を好みます。砂の上に岩がゴロゴロと置いてあるような
環境がよいでしょう。また水槽の隅などを好む場合もあります。
水温について:
輸入ものであれば状態さえよければ29℃程度でも維持できるものが多く、かえって
その間の開きは良いくらいです。国産なら28度以内程度に抑えた方が良いでしょう。
照明:
 色抜きされたもの以外は他種と同じく、水深45cmまでなら全体講座で前述した蛍
光灯の飼育で十分です。ただ、割合として多いマニラ物で、「抜けるような純白」をした
もの、クリアーカラー、黄色に人工染色されたものなどは綺麗な反面、光合成能力が
低くなっており普通の蛍光灯だけの飼育では飼育しにくい面があります。この場合や
はり前述の給餌が必要になったり、またメタハラなどの強い光のどちらかは必要にな
るでしょう。しかし、強力な光が良いというもののメタハラなどをしようすると強光阻害
であっという間に弱ってしまうこともあり、飼育が難しいと言わざるを得ません。
 この場合は蛍光灯の明るい白色系を多く使用し、できれば60cm規格水槽で3本程
度使用してやや褐渇虫類がのって色がついて来たらライトを通常に切り替えると良い
でしょう。
 これまで当方で試した実験で、実は褐虫藻類というのはサンゴからサンゴへ、またイ
ソギンからイソギンへ接触していると移りやすいようです。
そのため「色抜け」してしまった同種に、同種またタマイタダキなどの毒性の低い種な
どを若干触手が触れ合うようなセットを行い、しばらく飼育してくると褐虫藻類の回復
が早いようです。また、触れ合って居なくても同じ水槽にいるだけでも多少の効果はあ
ると思われます。
似たような白っぽい色合いでも、セブ産、インドネシアのバリ産、最近入ってきたスラウ
エシ産などは全体的に薄く色が付いており十分な光合
成能力をもっていて光だけでも十分飼育ができます。さしあたってはこれらを選ぶと良
いでしょう。本種はマニラ、インドネシアの各地、国産など非常に色々な地域の産地
があり、本来は丈夫なイソギンチャクで薬物採取もあまりされていない場合が多いで
す。
水流について:
やや弱めで全体的に極ゆったりと揺れる程度が良いです。
刺胞毒の強さ、他生物への影響について:
刺胞毒は相対的にあまり強くはありませんが、ハギ、ヤッコなどは触れると死んでしま
うことがあります。人の手で触っても通常は大丈夫ですが、皮膚の弱い人は控えまし
ょう。本種の移動は、それほど顕著ではありませんが、好ましい場所でないと、いくら
そこに置いてもすぐに移動してしまうので、ある程度自分で探させる必要がある場合
があります。
クマノミとの共生:
全般的にいろんな種が入りますが、”ベタっ”とではなく”あっさり”と軽く入るようです。

ロングテンタクルアネモネ (以下、カラーパターン)

丈夫 弱〜中 普通

全般・採取現地での状況など:
本種の多くはインドネシア、マニラからの輸入です。スリランカ便でもあるようですが現
地では本種とセンジュが混同されている場合があるようです。
 採取状態は微妙です。入荷時でも入荷されたときはかなり状態よさそうなのに
、翌日にいきなり完全に裏返って死亡している場合もあります。輸送そのものに結構
弱いのかもしれません。
 本来、一旦2週間ほど安定状態を保てたものは非常に長生きする種で、タマイタダキ
やサンゴイソギンに次ぐ丈夫さを持っている種です。
 薬物採取はされているらしい反応の固体はやはり居ります。
 色はかなりバリエーションがあり、左のようにブラウン、グリーン、パープル、ブルー
までありまた色の濃さも様々なものがあります。 
定着について:
 砂の中の石や水槽の底に定着し、よく状態が安定をしたものは砂から生えるような
格好になり、ショックを与えるとスススス〜〜〜っと砂の中に引っ込んでしまうような
面白い習性を見せます。この反応の敏感さで健康な個体であることが確認できます。
 砂は通水の良い小豆大くらいがよく、当方の経験と判断では底面に通水できる底
面フィルターや底面吹き上げの飼育方法が良いと昔から考えております。
水温について:
 適水温は25〜27℃程度で良いと思います。
 輸入ものであれば状態さえよければ29℃程度でも維持できるものが多く、かえってそ
の間の開きは良いくらいです。
照明:
 水深45cmまでなら全体講座で前述した蛍光灯の飼育で十分です。
水流について:
 あまりこだわり無いらしいようですが、やや流れていた方が良いでしょう。明らかに
流れが弱いところに置くと不調になることがあるようです。
刺胞毒の強さ、他生物への影響について:
 刺胞毒は相対的にあまり強くはありませんが、ハギ、ヤッコなどは触れると死んで
しまうことがあります。人の手で触っても通常は大丈夫ですが皮膚の弱い人は控えま
しょう。
本種の移動は、それほど顕著ではありませんが、好ましい場所でないとすぐに移動
してしまうので、ある程度自分で探させる必要がある場合があります。
クマノミとの共生:
 全般的にいろんな種が入りますが、逆にどれも入りにくい場合もあります。

サンゴイソギンチャク
タマイタダキイソギンチャク


主にサンゴイソギンチャクと呼ばれるも
の先端がピンクで、ポリプはグリーン
がかっておりに縦筋が入ります。

丈夫

全般・採取現地での状況など:
 サンゴイソギンチャクとタマイダタダキイソギンチャクをひとくくりにしておりますが、
双方、どちらに分類するべきか難しいものがあります。一般的には、職種先端が、
乳首状の形をし、ピンク色のポイントがあるものをサンゴイソギンチャクとし、まるっぽい
ものをタマイタダキとしますが、双方の中間のようなものもあります。
 基本的に状態良いものが入ってきております。しかし、時折状態の悪いもの、薬物
採取されているらしくものが、あろうことか国産ものでも見受けられることがあります。
一応、なんとか継続的に飼育可能な状態で入荷できているといえるでしょう。
 タマイタダキイソギンチャクとサンゴイソギンチャクは、判別が難しいものが多いです
が、触手の先が丸いものはタマイタダキ、また丸い先に突起物がでていおり、その
先端にピンク色などの色がついているものをサンゴイソギンとしておりますが、形状
だけなら双方にたようなものも見受けられます。 
定着について:
岩や水槽のガラス面など、固体に定着することを好みます。
水温について:
輸入ものであれば状態さえよければ29℃程度でも維持できるものが多く、かえって
その間の開きは良いくらいです。
しかし、国産なら沖縄付近のものでは28度以内程度、伊豆近海ものでは27℃程度
までに抑えた方が無難でしょう。
照明:
 蛍光灯なら60*30*36水槽で、ブルー系、ホワイト系各1本で十分飼育できます。
メタハラ(特に白色系)の直下では強すぎることが多いですので少し離れた場所くら
いで丁度でしょう。
給餌:
 基本的にしないほうがよいと思います。
水流について:
やや弱めで全体的に極ゆったりと揺れる程度が良いです。
刺胞毒の強さ、他生物への影響について:
刺胞毒は相対的にあまり強くはありませんが、ハギ、ヤッコなどは触れると死んでし
まうことがあります。
人の手で触っても通常は大丈夫ですが、皮膚の弱い人は控えましょう。
本種の移動は、結構多く、好ましい場所でないと、いくらそこに置いてもすぐに移動
してしまうので、ある程度自分で探させる必要があります。
また、一度気に入ってもまた移動することが多いです。
クマノミとの共生:
全般的にいろんな種が入りますが、”ベタっ”とではなく、”あっさり”と軽く入るようで
す。一応、セジロ・ハナビラクマノミがよく好むようです。

ハタゴイソギンチャク

敏感 やや
難しい

全般・採取現地での状況など:
 本種はインドネシア、マニラ、ベトナム、スラウエシ、国産などの産地があります。
ただ、インドネシア、マニラから輸入される固体の多くが薬物採取されたものであり、
長くても2週間〜1ヶ月週間の寿命であるものがほとんど
です。こういった固体の特徴は、まだ健康そうに見えるときから口がやや丸でなくて
ややゆがんだ形であいており、全体的に”硬さ”と”張り”がなく、徐々に状態が悪化
してきます。。
 ベトナム産は最近情報をあまり得ていないのですが、かつては非常に状態が良く
、一旦悪化し、そのごやや回復にしかけているという情報も届いておりますが、当
方では2005年中期以降、入荷を行っておりませんのであまり言及は控えさせて
いただきます。 
 薬物採取をされているものは、一時どんなに元気そうに見えてもまず死にますの
で注意が必要です。本来は非常に丈夫な種です。
色はかなりバリエーションがあり、ブラウン、グリーン、パープル、ブルーまであり、
また色の濃さも様々なものがあります。 
定着について:
 本種は岩やガラス面にへばりつくように定着します。
水温について:
 適水温は25〜27℃程度で良いと思います。
 輸入ものであれば状態さえよければ29℃程度でも維持できるものが多く、かえっ
てその間の開きは良いくらいです。 急激な水温低下は、かりに適水温内でも死
亡につながることがあるらしく、ぜひご注意ください。
照明:
 水深45cmまでなら全体講座で前述した蛍光灯の飼育で十分で、かつてベトナム
産の固体をブルーの蛍光灯のみで1ヶ月以上、特に問題無く多数飼育をしていたこ
ともありますが、沖縄産などのパープルの固体は、強い光を当てないと退色しやすい
ようです。
水流について:
 やや流れていた方が良いでしょう。明らかに流れが弱いところに置くと不調になるこ
とがあるようです。ただ、入荷直後の固体はやや加減して弱い水流が良いようです。 
刺胞毒の強さ、他生物への影響について:
 刺胞毒はかなり強く、多くの魚やエビは強く触れると死んでしまい、捉えられて食
べられることがあります。
人の手で触ると、ベタベタの粘着テープのように水中でへばりつきます。
通常は手のひらくらいなら刺胞毒が皮膚の中に届かず、腫れたりはせず大丈夫で
すが、手の甲や腕、皮膚の弱い人は直接触るのは控えましょう。
 本種の移動は、それほど顕著ではありませんが、好ましい場所でないといくらそ
こに置いてもすぐに移動してしまうので、ある程度自分で探させる必要がある場合
があります。小さな岩を散在させたような地形を容易しておいて、選ばせるのが良
いと思います。
クマノミとの共生:
 特にカクレクマノミが好み、カクレクマノミとの共生を目的にされる方が多いですが、
実は原則的にやめておいた方がいいです。これまで当方ではカクレクマノミがハタゴ
の口に顔を突っ込んでハタゴの内臓を食べる動作を何度も確認し、そのままで死亡
させてしまったこともあります。個体にもより、どういう訳かわかりませんが、原則的
にこの組み合わせはやめておいたほうがいいということはお伝えしておきたいと思い
ます。

イボハタゴイソギンチャク



 

普通

全般・採取現地での状況など:
 本種はインドネシア、マニラ、スリランカ、国産などの産地があります。
インドネシア、マニラから輸入される固体の多くが薬物採取されたものであり、長くて
も2週間〜1ヶ月週間の寿命であるものがほとんどです。こういった固体の特徴は、
まだ健康そうに見えるときから口がやや丸でなくてややゆがんだ形であいており、
全体的に”硬さ”と”張り”がなく、徐々に状態が悪化してきます。
 スリランカ産は以前は非常に良いものが来ており、当方では2002年頃、スリラン
カ→東京→当方へという、水も含んでいないドライ輸送で2日間もかけた輸送でも復
活するという信じられない強さを持っていたのですが、最近ではシッパーによって状
態悪いものも多いようです。
 薬物採取をされているものは、一時どんなに元気そうに見えてもまず死にますので
注意が必要です。本来は非常に丈夫な種です。
 ただ、2010年以降、輸入でも良いものも入ってくるようになりました。
色はかなりバリエーションがあり、ブラウン、グリーン、パープル、ブルーまであり、ま
た色の濃さも様々なものがあります。 
定着について:
 岩やガラス面にへばりつくように定着します。
水温について:
 適水温は25〜27℃程度で良いと思います。
 輸入ものであれば状態さえよければ29℃程度でも維持できるものが多く、かえって
その間の開きは良いくらいです。
 急激な水温低下は、仮に適水温内でも死亡につながることがあります。
照明:
 水深45cmまでなら全体講座で前述した蛍光灯の飼育で十分で、かつてベトナム産
の固体をブルーの蛍光灯のみで1ヶ月以上、特に問題無く多数飼育をしていたこともあ
りますが、沖縄産などのパープルの固体は、メタハラ10000ケルビンなどの強い光を
当てないと退色しやすいというもっぱらの情報です。(これも他情報です。すみません)
水流について:
 やや弱いところで良いようです。結構静かな場所を好むようです。
刺胞毒の強さ、他生物への影響について:
 刺胞毒はかなり強く、多くの魚やエビは強く触れると死んでしまい、捉えられて食べ
られることがあります。人の手で触ると、ベタベタの粘着テープのように水中でへばり
つきます。
通常は手のひらくらいなら刺胞毒が皮膚の中に届かず、腫れたりはせず大丈夫です
が、手の甲や腕、皮膚の弱い人は直接触るのは控えましょう。
 本種の移動は、それほど顕著ではありませんが、好ましい場所でないといくらそこ
に置いてもすぐに移動してしまうので、ある程度自分で探させる必要がある場合があ
ります。小さな岩を散在させたような地形を容易しておいて、選ばせるのが良いと思
います。
クマノミとの共生:
 全般的にいろんな種が入りますが、特にクマノミ、トウアカクマノミおよびその近似種
が好むようです。

センジュイソギンチャク 丈夫

全般・採取現地での状況など:
 本種はインドネシア、マニラ、スリランカ、国産などの産地があります。
インドネシア、マニラから輸入される固体の多くが薬物採取されたものであり、長くて
も2週間程度の寿命であるものがほとんどです。こういった固体の特徴は、
まだ健康そうに見えるときから口がやや丸でなくてややゆがんだ形であいており、全
体的に”硬さ”と”張り”がなく、徐々に状態が悪化してきます。
 インドネシア、スリランカ産では以前は非常に極めて良いものが来ておりました。
当方では2002年頃、スリランカ→東京→当方へという、水も含んでいないドライ輸
送で2日間もかけた輸送でも復活するという信じられない強さを持っていたのです
が、最近ではシッパーによって状態が悪いものも多いようです。
 薬物採取をされているものは、一時どんなに元気そうに見えてもまず死にますの
で注意が必要です。
本来はおそらくタマイタダキよりも丈夫な種という実感があります。

本種も、今安全な個体は国産がほとんどと言えると思いますが、状態がよかったこ
ろのインドネシア産の固体は本当に丈夫で、31℃の水温でも余裕で耐えておりま
した。価格も安く、当方の店舗時代の人気商品でした。
一時、良心的な業者さんが現地開拓でいいものが来ていた時期もありましたが、
現在では再び、厳しい状態になってしまったようです。 

定着について:
 本種は岩やガラス面にへばりつくように定着します。
本体が柔らかく、はがすときには少し時間がかかりますが爪で境目をかるく擦るよ
うにし、少しはがれたらもうすぐにはがれますので、指を岩と本体の間にいれ、かる
く擦りながら剥ぐようにします。ただ、若干本体に傷がついたり、岩に薄い組織らし
いものが残っても問題ありません。
水温について:
 適水温は25〜27℃程度で良いと思います。
 輸入ものであれば状態さえよければ29℃程度でも維持できるものが多く、かえっ
てその間の開きは良いくらいです。
 急激な水温低下は、かりに適水温内でも死亡につながることがあるらしく、ぜひご
注意ください。
照明:
 水深45cmまでなら全体講座で前述した蛍光灯の飼育で十分で、かつてインドネ
シア産の固体を60cm底面フィルター水槽でブルーの蛍光灯2灯のみで1ヶ月以上
、特に問題無く飼育をしていたこともあります。
水流について:
かなり流れを好みますが、自分からパワーヘッドなどに近づいて自滅することがあり
、注意が必要です。 
刺胞毒の強さ、他生物への影響について:
 刺胞毒は弱いですが、特にハギなどは死んでしまうことがあります。
人は、皮膚の弱い人は直接触るのは控え、薄いゴム手袋などをしましょう。
本種は移動が多い事が有名で、好ましい場所でないといくらそこに置いてもすぐに
移動してしまうので、ある程度自分で探させる必要がある場合が
あります。小さな岩を散在させたような地形を容易しておいて、選ばせるのが良いと
思います。
クマノミとの共生:
 全般的にいろんな種がかなり好んで入ります。


珍しい種

名前

写真・色・産地など 硝酸
塩等
への
水質
的丈
夫さ
適当
水流

許容
範囲
相対的
な飼育
難易度
解説

------------------------------------------------------------------

エンタクイソギンチャク 楽?

2012年11月に初めて当店に入荷した種です。
ほとんど動かず、刺胞もごく短いカーペットのようなものです。
刺胞はかなり粘着力が強いです。イボハタゴに近い印象です。

グビジンイソギンチャク

2017/6/2追加

楽?

2017年5月に初めて当店に入荷した種です。
上記のエンタクに似た印象ですが、こちらの方が触手に突起物があります。
イボハタゴに近い仲間で、刺胞はかなり粘着力が強いです。
とても丈夫なようです。

シマキッカイソギンチャク

2013/5/27追加

丈夫

楽?

シライトイソギンチャクに性質はほぼ近く、定着も岩と地面の間を好みます
飼育方法もシライトとほぼ同じ扱いでいいと思われ、刺胞毒も弱い類です。
見分けるポイントは、お腹の部分がオレンジと白のまだら模様をして
いるものが多いらしく、ポリプがやや細くて繊細です。


イソギンチャクの近縁種

名前

写真・色・産地など 硝酸
塩等
への
水質
的丈
夫さ
適当
水流

許容
範囲
相対的
な飼育
難易度
解説

------------------------------------------------------------------

ハナギンチャク

非常に
丈夫

全般・採取現地での状況など:
 非常に丈夫な生き物です。本当に、観賞用海水生体の飼育生物では最強ではない
かと思うほど丈夫で、とてもイソギンの近縁とは思えないほどです。
もちろん、比重や水質はソフトコーラルなどと同様のものである必要がありますが、ま
ず死亡するということは少ないです。色も種々あり、人気のオレンジやパープルだけ
でなく、写真一番下のようなごく近縁種で大変綺麗なものもまれにあります。

給餌について:
 
本種を飼育しているような無脊椎の水槽であれば、実際は何も与えなくとも元気に
していることがほとんどです。どうやら、夜間にヨコエビなどを自分で捕食しているよう
ですが、人為的に与える場合は、魚用のフレークなどを細かくしてピペットなどで軽く
乗せるようにすればわずかには取り込んで食べるようです。大きなエサは食べません。
定着について:
砂の中に自分でおなかを埋めますので、適当な場所にほっといて大丈夫です。ただ
、他に悪さをしそうな生き物が居る場合は、できるだけ予めおなか部分に砂でもかけ
ておいてやりましょう。粘膜状の”カラ”をつくります。これは、本体を取ったときなどに
外れてしまうことが多いですが、また自分でつくります。
水温について:
輸入ものであれば状態さえよければ29℃程度でも維持できるものが多く、かえってそ
の間の開きは良いくらいです。国産なら28度以内程度に抑えた方が良いでしょう。
照明:
光合成はしていないようですので、強い光は不要です。魚などと同じような、最低限
の照明でOKです。
水流について:
適応幅は広いですが、ごく弱いほうが良いようです。
刺胞毒の強さ、他生物への影響について:
刺胞毒は結構つよく、魚でも強く接すると捕らえられることがある(らしい)です。エビ類
などは本種をよじ登っても死亡することはありませんでした。
他のイソギンやサンゴ
に触れると一発で溶解させ、傷つけますのでレイアウトには十分注意しましょ
う。他のイソギンチャクがすでに居る水槽では飼育しないほうがいいくらいです。

人間に皮膚には普通は問題ありませんが、皮膚の弱い方は一応直接は触らないほ
うがいいでしょう。
クマノミとの共生:
もともと本種はイソギンではなく、近縁種ですが、あまり共生はしないようです。

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